2020年度新学期がスタートしました。 新型コロナウィルス肺炎の感染拡大に伴う、緊急事態宣言がまもなく出ると思われます。 非常に混乱した状況、その中で皆さん休校が続いていますが、私の方からその皆さんに対して3つお話しをさせてください。

 1つ目の話しですけれども、新型コロナ肺炎、『怖いですよね』。自分はもしかしたらかかっているかもしれない。かかったら怖い。世の中大変なことになっています。心配で心配で外に出ることができない。そういう人もいます。申し上げたいことは恐れ過ぎず、対応して欲しい。という事です。心配し過ぎなくても大丈夫です。厚生労働省が言っていること、保健室の先生がおっしゃっていること、きちんと実践して下さい。自分が出来る事からやる。この事が大事です。
もう1つは、軽視し過ぎない。恐れ過ぎず、そしてまた軽視し過ぎないで、出来る事からやりましょう。例えば、手洗い。しっかりやっていますか?不要不急の外出。これもダメです。うがいもしっかりやりましょう。

何をお願いしたいかと言うと、2つ目です。皆さん、自分がうつるのが怖い、そうです。うつるのは怖いです。でもその前に申し上げたいこと。その前にもっと大事なこと。もう既に、かかっているかもしれない。自分はキャリアかもしれないということを、そこからスタートしてください。中学生、高校生、罹患したとしても、発症しない、重篤化しないと言われています。軽くて済む。自分がキャリアであることすら、分からない。無自覚のままでいる人が多い。だから、人にうつさない様にしてください。人にうつさない。具体的にどういう事か、人に近づき過ぎてお話しをしない。マスクをきちんとする。今は外してますけど、大丈夫です。みんな5メートルくらい離れています。そして、特に食事の場所が危険ですよね。食事の場所でも気をつける。唾を飛ばさない。出来る事はいっぱいあります。世間では若者が、無自覚で無症状の若者がウィルスをみんなに撒いていると言われているようです。自分は大丈夫だから、大丈夫。ということでお年寄り、おじいちゃんやおばあちゃんのお家に行って騒ぐ、電車の中で騒ぐ。周りにいるお年寄りの方、私を含めてですけれども、うつす、そうするとですと、私の様な歳を取った人間、そして持病のある人間は重篤化します。死んでしまうかもしれません。志村けんさん、亡くなりましたよね。そういう事になりかねない。ですから、自覚を持って、しっかりと行動して欲しい。自分はキャリアかもしれない、だから人にうつさないという所から始めてください。それが2つ目のお願いです。

 3つ目のお願いです。今インターネットで配信しています、夙川中学校、高等学校は全ての授業、全ての行事、そして全てのメッセージをこれからインターネットを通して、発信していきます。緊級事態宣言が解除されるまで、我々は学校の運営を止める事は出来ません。皆さんも学びを止めないようなに、2週間休むとリカバリーするのに、1ヶ月かかります。1週間休むとリカバリーするのに、2週間かかると言われています。ですので、皆さん家でしっかりと学びを止めないように、先生から出される課題、しっかりとやりましょう。そしてフィードバックしてください。夙川中学校、高等学校の先生たちは、新型コロナ肺炎の休校期間中、いつもにも増して、大変な仕事をしています。朝から晩まで、文字通り大丈夫だろうか。コロナ肺炎にはかからないかもしれないけど、過労死するんじゃないかと思われるくらいの勢いで、対応しています。ですので、皆さん学びを止めないように、行って下さい。この困難な状況、混乱をみんなで共有して、そして乗り越えていくこと、これをみんなでやりたいと思います。 困難な状況で、我々の真価が問われます。人は良い時に良い事をするのは、当たり前です。 困難な状況下で、どれだけ自分が頑張れるか、それがあなた方、1人1人の価値を決める事になります。そして我々の学校としての力が試されている事になると思っています。夙川中学校、高等学校はみんなで頑張っていきます。皆さん、一緒に頑張りましょう!宜しくお願いします。

2020年4月7日 中学校長 西 泰子