たった今入学を許可された新入生の皆さん、夙川高等学校へのご入学おめでとうございます。会下山公園の桜は見事なまでに咲き誇っています。皆さんの入学を祝っているかのようです。これからの3年間どうぞ宜しくお願い致します。

 保護者の皆様、ご子息、ご息女のご入学、心よりお慶び申し上げます。 これからの3年間、保護者の皆様のご理解とご協力なくしては、夙川高等学校の教育は成立しません。どうぞ宜しくお願い申し上げます。

 まず初めに、皆さんに申し上げたい事は、緊急事態宣言が発令された今、夙川高等学校は、この入学式を始めとする全ての行事、全ての集会、授業をWebで配信してまいります。 そして、皆さんと連絡・双方向のやり取りを、インターネット、スマートフォン、携帯電話の色んなツールを使って続けていくことを考えております。通信環境が整っておられない、ご家庭がおありになるかもしれまやせんが、この1ヶ月間、少なくともこの1ヶ月間は、そういう状況になりますので、どうぞご理解をいただき通信環境の整備をお願い致します。

 私たちのキーワードは「学びをとめない」ということです。夙川高等学校は、休校中でも頑張ります。先生たちは、いつも以上に大変そうです。授業を配信する。授業の教材を作る。その授業の教材を皆さんの手元に届ける。そういった事も含めて、一生懸命取り組んでいきたいと思います。

 皆さん、今パソコンの前で、スマートフォンの前で配信を見ておられる方々、実はですね、サボっていても私たちにはわかりません。Web授業の問題は、私たちには皆さんがサボっていても分からないことです。 学びは1週間サボると、リカバリーに2週間かかります。今までサボっていた人、いらっしゃいますか。 1週間サボっていたら、リカバリーに2週間かかるということをよく覚えておいてください。

 夙川の学びは、「明日につながる学び」、「Learning for tomorrow」という事をテーマにしています。でも私は思うんですけれども、全ての学びは明日につながる学びです。皆さんが与えられるだけでなく、自ら学ぶこと、それを実践されれば、全ての学びは皆さんの将来、明日につながる学びになると思います。 じゃあ何から始めたら良いんだろうと思われる方、出来る事からやってください。自分に出来る事、何がありますか。一足飛びに頂点を極めようとか、基礎を積み上げる前に、色んなことを考えようとか、作りあげようとか思う人が、時々います。1番大事な事は基礎から着実に、積み上げていくことです。 例えば、このコロナウィルス肺炎の感染拡大、緊急事態宣言が出ました。先が見えません。どうなるかも分かりません。この先どうなるんでしょうか。実は多分、誰も分からないかもしれない。そして正解は今分からない、後になってみないと分からない。この状況で私たちは、今どうするべきなのか。どうすべきですか。それはまず、自分で出来ることから始めることしかありません。手洗い、出来ます。うがいも出来ます。 不要不急の外出をしない。これも出来ます。人にうつさない。これは努力しましょう。皆さん、自覚がありません。子どもの若い人たちは、コロナ肺炎に罹患していたとしても、重くならない、発症しない。なので、自覚がない。自覚がないまま、人と接する、もしもご家庭におじいちゃん、おばあちゃんや高齢の方がいらっしゃるご家庭があると思います。自覚しないまま、うつさないように気をつけてください。 ですので、お願いは、私は罹患しているかもしれない、コロナウィルスを持っているかもしれない。そう思って動いてください。それも出来ます。出来ますよね。少しの想像力で出来ると思います。 他にどんな事があるでしょう。突然、寄付をしようとか色々あるかもしれませんが、皆さんに出来ること。これは家庭の中にいるのであれば、皆さんは家庭の一員です。家庭の1人として、お父さんやお母さんに色んな事を任せないで、自分も何か役割を担ってください。それも大事なことです。 とにかく、自分に出来る事は何か。考えてください。ここで考えることを申しましたので、考えることの重要性についてもう少しお話しをさせて下さい。皆さん、コロナ肺炎どうなるか分からないと言いました。何が正しいか分からない、どうすればいいか分からない。この時、どうしますか。コロナ肺炎の事だけに関してではありません。皆さんが困難とか問題とか、訳の分からない問題に遭遇した時、どうしたらいいか分からなくなった時、まずどうするか。私の場合を申し上げます。方法は多分2つあると思うんです。

 1つ目、人に聞く、教えてもらう。1番簡単です。とっても簡単な方法です。私よく使います。その方法。何か 1つの事を極めている友人に、電話してこういう問題があるんだけど、どうしたらいいのか教えてちょうだい。例えば、弁護士であったり、医師であったり色んな専門的な知識を持ってる友人に聞きます。すぐに教えてくれます。でもそれがだんだんだんだん、申し訳なくなってきます。人から簡単に聞いたこと、簡単に手に入れた知恵とか情報とか答えというのは、自分のものでもないような気にもなります。 2つ目の方法、私は高校生になった皆さんに、是非ともそれをお願いしたい。どうするのか。 分からないことに遭遇した時に、まずその問題についての情報を集める。色んな所から色んな情報を集める。1番良いのは、自分の目で見て、自分の耳で聞いて、自分で調べることです。自分で調べて、色んな情報を得て、そしてどうしたらいいか、自分の頭で考える。私は皆さんにそのことを是非ともやってもらいたい。 どうしてそんなことを言うか、大人になっても自分の頭で物を考えることが、苦手な人、出来ない人がいます。 どういう大人になるか、言われた事しか出来ない。ダメですよね。1番困るのは、言われた事すら出来ない人なんですけれども。私は皆さんにそういう大人になって欲しくないです。 言われなくても、自分の問題は自分で考えて自分で解決する。自分に求められていることは自分で考えて、自分で行動出来る。そういう大人を目指してやっていって欲しいと思います。 その学びが明日に繋がる学びです。そしてその学びの在り方が、多分これからの大学が社会が求めている人の在り方だと思います。

 ということで、皆さん、人から言われるのではなく、自分自身がこうやるんだと決めて、しっかりと主体的に前に進んでいく生活を送っていってください。 皆さんが学校に登校できる時はそう遠くないことを祈っています。自宅でしっかりとやってください。

2020年4月8日 理事長 西 泰子