春の陽気がおだやかな今日、桜の花々が、まるで本日という日を祝福しているかのようです。卒業生の皆さん、本日はご卒業おめでとうございます。在校生一同、心よりお祝い申し上げます。

 思えば、対面式で緊張した私たちを温かく笑顔で迎えてくださったのは2年前のこと。それからいつも、私達後輩を導いてくださりました。特に、生徒会や委員会活動では、いつでも優しく、時には厳しくご指導していただきました。本当に、感謝の気持ちでいっぱいです。

 1年生の秋の体育祭、卒業生の皆さんと一緒にソーラン節を踊りました。先輩方のスムーズな動きに置いて行かれないよう、日々一緒に練習を重ね切磋琢磨することによって、学年やクラスという垣根を超えて一致団結できるのだということ、お互いを尊重しあい、協力することが素晴らしいということ、一度決めたら最後までやり通すという実行力が大切だということを教えていただきました。そして、私たちが中学校生活に慣れてきた丁度去年の今頃、新型ウィルスによる最初の緊急事態宣言が発令されました。外出ができない、部活動ができない、学校の友達と笑いあえない毎日が続くという、それまでのあたりまえが当り前でなくなった誰もが予想もしない瞬間の訪れでした。

 その後しばらくしてオンライン授業が始まり、その数か月後、徐々に学校に通える日々がやってきましたが、先輩方と中学生として一緒に過ごせる日々は本当に短くなってしまいました。もっといろんなことをご指導していただきたかったです。だからこそ、先日のウィンターキャンプのランタンづくり、レクリエーション活動での思い出は濃く深い思い出になった気がしています。先輩方のアイディアあふれる出し物はとても楽しかったです。ありがとうございました。

 最後になりましたが、卒業生の皆様のこれからのご活躍とご健康をお祈りし、お祝いの言葉とさせて頂きます。

2021年3月20日 在校生代表 和田 羽音