皆さん、おはようございます。
 今日から2学期が始まりますが、2学期は9月から12月の4ヶ月あります。学期の中で最も長い学期です。その初日を迎えるに当たり、私たちの日々の生活で、一番必要なのは何かを考えたいと思います。それは「元気」だと私は思います。元気は気の元と書きます。つまり、気持ちを支える物です。ぐっすり寝て、おいしいごはんを食べたら体は元気になります。そして、何か楽しいと思えることがあれば、気持ちも元気になります。体と心が元気であれば、「さあ今日も頑張ろう」と思えます。このような状態が元気と言うのです。元気であれば、自分自身を成長させることも出来るし、周囲の人へ良い影響を与えることも出来ます。自分のいる場を明るくすることも出来ます。
 その反対に、元気ではない状態もあります。それが「弱気」だと思います。気持ちが弱っている状況です。「弱気」とは、「何もやる気が起きない」「どうでもいいや」という投げやりな状況です。こうなれば、前向きな考えや行動は生まれません。周囲にも悪影響ばかりを与え、周囲の元気な人と壁を造ることになります。では「弱気」はどのようにして生まれるのでしょうか。ひとつは「つかれ」です。しっかり休まなかった。しっかり食べなかったことが原因です。もう一つは、楽しいと思う気持ちよりも、「いやだな」「できればやりたくないな」と思う気持ちが勝ることです。勉強でも何でも、嫌々やっているときは元気はありませんね。そのような気持ちで取り組んでも身につかないです。元気な人と比べるとずいぶんと違います。
 たっぷり寝て、栄養のあるものを食べ、そして、楽しいと思えるものを見つけ、それを楽しむ事で、自身を元気にすることが大事なのです。「楽しい事なんてなにも無い」という人がいますが、楽しい事を見つけるのです。見つけられない人は、楽しいと思える事を作り出すのです。そうすれば、しんどいこと、いやなことも、我慢でき乗り越えることが出来ます。
 もし、今自分は元気だと思う人は、もう一段上にステップアップして下さい。それは「元気」の上に「勇気」を持つことです。勇気がある人は、色々な事にチャレンジしたり、立ち向かうことが出来ます。今まで自分ができなかった事にチャレンジしたり、高い目標をたて努力したり、困っている人を助けることにも勇気がいります。そして、勇気を持って行ったアクションは自分自身を変え、大きく成長させ、周囲に影響を与えます。
 2学期の4ヶ月間。休むことも無く、楽しむことも無く、ひたすらにがんばってはいけません。そんなことは長続きしません。 結論を言います。2学期は「休む」「食べる」「楽しむ」をベースに、「元気」と「勇気」を持って日々を過ごしましょう。
 

2022年9月1日 高校校長 下地 英樹