学年を代表いたしましてご挨拶申し上げます。

 卒業生のみなさん、卒業おめでとうございます。皆さんの学校生活はコロナ禍での三年間でした。登校制限、黙食にマスクの着用、様々な制限の困難の中、それでも学校生活を継続し、本当によくがんばりました。
 保護者の皆様、本日はご子息・ご息女のご卒業おめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。そして3年間、本校の教育方針、学年運営にご理解とご支援を賜りましたことを厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。

 思い返してみると、異例ずくめの三年間でした。まず入学式がオンラインでした。入学式の後、カメラの向こうのあなたたちに手を振ったことを今でも覚えています。 オンライン授業が始まっても、しばらくはストリームで先生が作った動画をみるだけの授業でした。いつまで経っても登校できず、新しい友達にも会えず、寂しかったでしょう。

 初めて、お互いに顔を合わせたのもオンラインでした。4月の下旬からスタートしたZoomによるミーティングで初めて、クラスメイトの顔を見る事が出来た時、皆さんお互いに不安そうだけど、とても期待に満ちた顔を並べていました。授業後もしばらくZoom部屋を開いて下さい、もっと友達とお話をしたいとお願いされたこともありました。5月の終わりに、ようやく、本当にようやく初登校が叶いました。武道場に広く間を取って並べた机に、緊張した面持ちで座っていましたね。あの時、皆本当によく努力したと思います。そしてコロナ禍のみなさんの努力はとても価値があったと考えます。これから先の人生でも様々な予期せぬことが起こるでしょう。その時には、皆さん、思い返して下さい。できる事を少しずつ努力して積み重ね、結果としてコロナ禍でも「学びを止めなかった」ではありませんか。どんな事態になってもできる事は必ずあります。小さな努力の積み重ねが未来を創ります。

 四月からは高校生活が始まります。次の三年間は自分の未来を見据え、粛々と準備を行うことになるでしょう。大丈夫。コロナ禍でも、頑張れたあなたたちであれば、きっと高校生活も努力を惜しまず、未来を切り開けると確信しています。

 我々はいつもみなさんのことを応援します。卒業おめでとう。

2023年3月18日 学年部長 大西 岳人