学年団を代表して、ひと言ご挨拶申し上げます。

 中高一貫6期生の皆さん、保護者の皆様、本日はご入学、本当におめでとうございます。長い人生の中で、中学高校の6年間は、将来の方針を決め、生きる基盤が形成される時期ではないでしょうか。また、人生で最も楽しい時期のひとつです。そのような貴重な6年間の教育を私たちに託していただき、深く感謝申し上げます。同時に、その重責に身が引き締まる思いです。これから始まる6年間の日々は常に順風満帆ではないと思います。楽しい時もあれば、乗り越えなければならない試練の時もあるでしょう。しかし、どのような時でも、周囲には仲間がいて、寄り添ってくれる先生がいる。そのような優しさと、心温まる中で、この6年間を過ごせるように努めてまいります。私たち教員団は全力をつくす所存ですが、力不足により、行き届かない点も多々あるかと思います。その時はご遠慮なくご指摘ください。また、親の視点に立った指導を心掛けようと考えます。ご要望などありましたら、申し付けください。これからの6年間どうぞよろしくお願いいたします。

 新入生の皆さん、学年団一同、皆さんの入学を、一日一日、指折り数える思いで、心待ちにしていました。入学を許可された本日から、皆さんは、須磨学園夙川生として、新たな一歩を踏み出し、これからの6年間をここで過ごすことになります。夙川中学校高等学校では、皆さんが、色々な事を学び、経験し、成長する事をたくさん用意しています。楽しい事もあれば、しんどいと思うこともあります。みなさんの挑戦が必要な事もあります。

 夙川という学校を、ちょうど果物の樹だと思ってください。この樹には色々な種類の果物がなっています。果物の実を育てるのは私たち学校や教員です。しかし、樹の実が熟しても、食べる人がいなければ意味がありません。私たちが作った実を食べるのは誰でしょう。今日入学した皆さんです。樹に実った実は、最後に食べる人が手を伸さなければ食べる事は出来ません。じっとしているだけでは取れません。見ているだけでは食べれません。手に取りやすい実もあれば、背伸びしないと取れない実もあります。ジャンプしなければならない実もあるでしょう。中にはハシゴが必要なものもあります。そんな時は私たちに言ってください。私たちは皆さんのハシゴになります。

 私たちが用意した実を、たくさん採ってください。そして、大きく、豊かに成長してください。それを心より願っています。

2024年4月6日 J1学年部長 下地 英樹