みなさん、おはようございます。約3週間の春休みが終わり、2024年度が始まります。3学期の終業式で、2023年度を振り返り、2024年度の目標を定めてほしいという話をしました。一人ひとりが今年度の目標を定めて、今日登校していることと思います。その目標をどのように実現するか、しっかり考えて「言動」をとってください。

 今「言動」と言いました。「何かを言ったり、行ったりすること」です。新年度を始めるにあたって、あらめてみなさんに「言動」の大切さを認識してほしいと思います。言葉や行動は私たちの生活の根幹をなすものの一つです。人間関係をつくり、日々の生活を円滑に送るために欠かせないものです。具体的には「あいさつをする」「感謝を伝える」「謝ること」「ちょっとした心配り」などでしょうか。些細なことばかりですが、ぜひ意識してください。言葉にするのが苦手な人もいるかもしれません。勇気が必要ですが、少しだけ努力してみましょう。新たな人間関係が構築できると思います。

 「言動」の「動」、行動することにも意識を向けてください。目標を実現するためには計画を立てることですが、それを実行することができるかどうかです。もしかしたらここでも「勇気」が必要になるかもしれません。しっかり考えて、計画して、勇気をもって一歩を踏み出してみましょう。1学期の始業式は、その一歩を踏み出すには適した日です。やってみましょう。

 もう一つ。どこかで話したことがあると思いますが「なぜ?」を大切にしてください。例えば、「空はなぜ青い?(子供の質問ですが答えられますか)」「日本とアメリカではなぜ言葉が違う?」「ミシュランガイドはなぜタイヤメーカーが選んでいるのか?」「NISAって何?」など、私たちの身のまわりは疑問で溢れています。そんな身近な疑問を調べて勉強していくと新たな世界が見えてきます。みなさんは日々勉学に励んでいます。その学んだことがどのように生かされているのかを垣間見ると勉強の意味や楽しさがわかると思います。そのような新たな発見が一つでもあることを願っています。

 明日は入学式です。あたたかく新入生を迎えましょう。そして上級生としての「言動」に期待しています。それでは元気に2024年度を始めましょう。

2024年4月5日 高校校長 土屋 博文