8月26日(火)からS1(中3)学年は、世界遺産・高野山でサマーキャンプを行いました。歴史や宗教、文化への理解を深めるとともに、共同生活を通して生活習慣を整え、中学最高学年としての主体性・協働性、そして責任感を育むことを目指しました。①はこちらからご覧ください。
この日は班ごとに高野山の世界遺産を巡り、ワークシートを完成させました。開山1200年記念に再建された赤い中門を前に、生徒たちはその壮大さに見入っていました。
六角堂では、花の形をした取っ手を押すと堂全体がゴロゴロと回転し、一回転でお経を唱えたことになるそうです。生徒たちは楽しそうに取っ手を握り回していました。
朝食などは食事係が準備し、他の生徒より早く身支度を整えて動きます。お茶やご飯の用意をはじめ、風呂係や保健・美化係などもあり、キャンプでは一人ひとりが役割を担って活躍しています。
この日の午前中は林業体験でのこぎりを使い木を切りました。倒す方向を考え、スイカ型に切り出す方法で木を倒しました。技術の授業経験もあってか、インストラクターから褒められる場面もありました。
切れ目を入れた木はロープで結び、引っ張ったり緩めたりを繰り返して揺さぶり倒します。生徒たちは普段できない貴重な体験を味わい、満足感にあふれていました。
暑い中、足場の悪い場所で力仕事をした後の生徒たちに、スペシャルおやつとしてアイスと冷たい水が差し入れられました。事前アンケートでも最も人気だったおやつです。
草木染めも体験しました。最初は染める葉を集める作業で、今回は槙の葉を使用。高野山ではいたるところにあるため集めやすく、集めた後は枝など余分な部分を取り除きました。
集めた葉を鍋で煮て染料を抽出し、その間に手ぬぐいを輪ゴムで縛って模様を作ります。染料に浸して何度も染み込ませると完成。どの手ぬぐいも美しく染め上がりました。
午後は写経に挑戦。一字一句に願いを込めて書く修行で、生徒たちはこれまでに見たことのない集中力を見せました。雨音に包まれ、落ち着いた雰囲気の中で静かに取り組みました。
夕食後はレクリエーションで盛り上がり、笑顔あふれるひとときに。今回のキャンプを通して主体性や責任感が育まれ、中学最高学年として充実した時間となりました。