本日は、須磨学園の創立103周年を記念してコンサートを開催します。

 今年も、昨年、一昨年に続き、兵庫芸術文化センター管弦楽団(PACオーケストラ)の皆さんが、須磨学園高等学校・中学校と夙川中学校・高等学校のために演奏をしてくださいます。このすばらしい演奏を聴かせていただく機会をいただけることに、心から感謝申し上げます。そして今日のコンサートに、文字通り花を添えてくれた須磨学園高等学校、夙川高等学校の華道部の皆さん、ご指導くださった梶山先生に心から御礼を申し上げます。すばらしい花を生けてくださって、どうもありがとうございます。

 須磨学園は、1922年の創立以来、103年間、学校としての営みを重ねてきました。その歴史の延長線上に、今日ここにいる私たちの時間があります。

 須磨学園の歴史は、先輩の方々、卒業生の人たち、地域の方々、そして教職員の皆さんが積み重ねてきたご努力の上にあります。この場をお借りして、心からの感謝を申し上げます。

 須磨学園は、社会の中の学校として、時代とともに枠組みを変え、時代と社会が求める教育を実践してきました。しかし、その中でも変わらず生き続けているものがあります。「清く、正しく、たくましく」時代を生き抜く生徒を育てるという建学の精神です。  これから先の須磨学園の教育も、皆さんがより良い人生を生きていらっしゃるために必要なことがらを学ぶことであり、人間性を高めることを目指すものであります。大学に入って必要とされる学びを求めるものであり、社会にでて必要とされる力を培うものであり、時代が求める人を育てることだと考えております。これからも須磨学園は、歩みを止めることなく進んでまいります。

 さて、今年のコンサートのテーマは、「リズムと踊りの世界~音楽で巡る舞曲の旅」。国や文化、時代の違いを超えて、人々が音に合わせて体を動かし、喜びを分かち合ってきた“舞曲”です。その豊かな世界に、今日は皆さんとともに旅に出たいと思います。

 では、皆で舞曲の旅を楽しみましょう。

2025年12月1日 理事長 西 泰子