肌を刺すような冷たい外気も和らぎ、春の訪れを感じる季節となりました。この春の佳き日、私たち中高一貫2期生91名は、夙川中学校・高等学校を卒業します。 このような盛大な式の挙行に際し、ご準備いただいた理事長先生、学園長先生をはじめとする先生方、ならびに保護者の皆様、ご来賓の皆様、ご臨席いただいたすべての方々に、卒業生一同、心より感謝申し上げます。

 夙川を卒業する今、感謝を伝えたい方がたくさんいます。

 理事長先生。海外研修のたびに空港にお見送りに来てくださりありがとうございました。そして何より、中1の夏、バーベキューで先生自らお肉を焼いて1人1人声をかけてくださったことが、強く印象に残っています。

 学園長先生。中2、中3、高2と私達に向けて3度も講演をしてくださり、ありがとうございました。朝起きるには、寝る前にコップ1杯の水を飲む。今も実践しています。

 学年団の先生方。福島先生。教科書以外の教材や映像資料をたくさん準備してくださり、知識や理解をより深めることができました。仁木先生。日本史の授業だけでなく、個別指導、問題集や過去問の準備までしてくださり、私たちが全力で勉強に向かえるようサポートしてくれました。中川先生。高校2年次からの数学の授業では、1問1問丁寧に解説してくださいました。中西先生。試験の前には、2週間毎日面接の練習に付き合ってくださり、目も当てられないような悲惨な状態から、自信を持って試験に臨める状態までひきあげることができました。大西敬久先生。授業だけでなく、早朝からの個別指導もしていただきました。英語力だけでなく、問題の背景知識まで得ることができました。大西岳人先生。6年間、私たちの学年を指導してくださいました。リーダーを務めた研修旅行でお叱りを受け、反発したくなることもありましたが、おかげで成長することができました。自我も個性も強いこの学年を最後まで面倒見てくださり、ありがとうございました。

 各教科の先生。数学の土屋先生。先生自身が数学を楽しみながら授業をしてくださったほか、面接練習ではかなり斬新なアイデアをいただきました。国語の池田先生。いつも全力で私たち生徒と向き合ってくださり、入試の前にはほぼ毎日個別指導をしてくださいました。中田先生。授業外でも、日々勉強の進捗や模試の結果などを気にかけてくださいました。体育、そして部活動顧問の榮山先生。リーダーとして、部長として、人前に立つ人間として、どう振る舞うべきか何度も悩み、何度も泣いた私を、最後まで支え続けてくれました。その他にも私たちの学びと生活を支えてくださった全ての先生方、事務の方々、食堂の方々、6年間本当にありがとうございました。

 在校生のみなさん。先程は素晴らしい祝辞をありがとうございました。5年間部活動や生徒会で多く関わってきた後輩に卒業を祝ってもらえることがとても嬉しいです。私自身も昨年、在校生代表としてこの場に立ちましたが、あの日から今日まで本当にあっという間でした。あと1年、全ての行事に「最後」という言葉がついてきます。進路を決める年にもなります。楽しいことよりも苦しいことの方が多いかもしれません。でも、夙川には生徒を全力で支えてくれる先生がたくさんいます。先生の力も仲間の力も、使えるものは全部使って、悔いの残らない1年を過ごしてください。

 2期生のみんなへ。私は中高6年間、ほぼ全てのキャンプや研修旅行でリーダーを務めさせてもらいました。その中で、間違ったことも、きつい言い方をしてしまったこともたくさんあったし、中学ではリーダーを務めた全てのキャンプで泣く、とても頼りない存在だったと思います。この場を借りて謝らせてください。ごめんなさい。でもみんなは、頼りないのに意欲だけはある私に、リーダーを任せ続けてくれました。夙川での6年間を振り返って、正直しんどいことの方が多かったけど、リーダーとしてたくさん学びを得て、成長して、達成感を味わえたのは、みんなに協力してもらって、支えてもらったからだと気づきました。指示が通りやすいよう声をかけてくれたり、相談にのってくれたり、泣いている私のそばにいてくれたり。私がリーダーとしてみんなを支えたんじゃなくて、私が1番みんなに助けられてきたんだと思います。本当にありがとう。

 両親へ。まず、6年前に私に夙川の存在を教えてくれたこと、本当に感謝しています。夙川だったから、とても充実した6年間を過ごして、大切な友達と先生方に出会うことができました。この6年間で私が2人にかけた心配と迷惑は、数え切れません。直接言葉にしていたことは2人の思いのほんの一部で、それ以外は何も言わずに見守ってくれていると気づいたこともありました。たくさん心配と迷惑をかけてごめんなさい。でも、何回意見がぶつかっても、私の考えが変わっても、根気よく向き合い、最後は味方になって応援してくれました。周りの子たちからかなり遅れてようやく受験勉強に本腰を入れ始めた時には、時間を惜しまず全力でサポートしてくれました。本当にありがとう。
 高校を卒業しても、私はずっと2人の娘だから、これからもたくさん心配も迷惑もかけてしまうと思います。でも、これからは少しずつでも、私が2人を助けられるようになっていきます。今まで本当にありがとう。そしてこれからもずっとよろしくお願いします。

 私たちはここ夙川で、多くの制約に阻まれながらも、一歩ずつ着実に歩みを進めてきました。その歩みの中で、多くの行事を経験しました。私たちは研修旅行で何度も怒られました。学校行事のたびに衝突しました。意見がまとまらず、何時間も話し合いました。何人もが涙を流しました。投げ出したくなる時もありました。でも、どんな時も、私たちの考えの根底には「成功させる」という強い意志がありました。そして、多くの苦難を乗り越え、毎年、毎行事、「最高」を更新し続けてきました。 私は、そんな2期生の一員として6年間過ごすことができたことを誇らしく思います。楽しかった思い出ばかりではないけれど、楽しかったことも苦しかったことも全てひっくるめて、この6年間が私の人生において宝物であると、ここに断言させていただきます。

 私たち中高一貫2期生全員が夙川の制服に身を包み、集まるのは今日で最後です。今までともに歩んできた友達や先生方と離れ、1人1人が新たな一歩を踏み出します。大きく環境が変わることに、期待も不安もあります。新たな環境で、新たな出会いだけでなく、困難に直面し思い悩むこともあるでしょう。でも、私たちには自我の強さがあります。理想を現実にするまで諦めない忍耐強さがあります。私たちなら、どれだけ失敗しても、最後には最高を更新していけます。でも、その過程で出てくる悩みを人に話せないという弱みがあることもまた事実です。そんな時でも、私たちには夙川でともに過ごし、互いの良いところも悪いところも理解し合っている友達がいます。同じ環境にいる時には悩みを知られることに恥ずかしさがあっても、違う環境にいるからこそ、もうそれは全部話して、助けてもらうしかないでしょう。
 私たちは、この6年間を通して、将来に向かって学ぶと同時に、一生支え合える友達と、一生頼れる先生を見つけました。家族の存在の大きさにも気づきました。こんなにも多くの心強い存在が身近にいることは、私たちにとって大きな財産です。そして、私たちは、夙川のスローガンである『Learning for tomorrow』を胸に、これからも歩み続け、ここで出会えた大好きな仲間たちを一生応援し続けます。
 最後になりましたが、夙川中学校・高等学校のさらなるご発展を心よりお祈り申し上げ、答辞とさせていただきます。

2026年3月1日 V2学年 卒業生代表