おはようございます。いよいよ2026年度が始まりました。

 春休み前の終業式では「春休みは未来をつくる準備の時間である」とお話ししました。この約三週間、皆さんはどのように過ごしたでしょうか。2025年度の振り返りを行いPMシートを見返しながら自分の行動や課題について考えることができたでしょうか。そして2026年度に向けて自分なりの目標を考え、一歩を踏み出すことができたでしょうか。すでに行動を始めている人もいるでしょうし、これからという人もいると思います。しかし大切なのは「いつ始めたか」ではなく、「これからどう行動するか」です。今日という日が新しい一年の本当のスタートです。

 さて、皆さんには明日以降、今年度のTMシート・PMシートが配付されます。これらは単なる記録用紙ではありません。自分の目標を明確にし、行動を振り返り、次につなげていくための大切な道具です。昨年度の終業式でも伝えたように、振り返りで最も重要なのは「なぜできたのか」「なぜできなかったのか」を考えることです。そして今年度はその分析を「行動の改善」につなげてください。計画を立てるだけでは成長にはつながりません。行動し、振り返り、修正し、また行動する。この繰り返しが、皆さんを確実に成長させていきます。

 そして、もう一つ、昨年度の終業式でお話しした大切なことがあります。それは「人との関わり」です。学校生活も社会も、すべては人との関係の中で成り立っています。そして、人は誰でも間違えます。だからこそ、他人の失敗に寛大であり、周囲の人に優しく接することができる人であってほしいと思います。これは昨年度の始業式でお話しした「利他の心」とつながるものです。自分のことだけでなく、周りの人のことを考えて行動する。その積み重ねが、皆さん自身の人間的な成長につながります。特に在校生の皆さんは、新入生にとっての「手本」となる存在です。皆さんの行動一つひとつが、「夙川の生徒とはこういうものだ」という基準になります。ぜひ、自覚と誇りをもって行動してください。

 新入生の皆さん。これからの学校生活は新しいことの連続です。不安もあると思いますが、それは成長のスタートです。困ったときは一人で抱え込まず、周囲の人に頼ってください。ここには支えてくれる仲間と先生がいます。人に頼ることは弱さではありません。むしろ、自分を見つめ、周囲を信頼する強さです。そのことを覚えておいてください。

 高校3年生の皆さん。いよいよ皆さんにとって進路を決定する一年が始まりました。これからの時間は決して楽なものではありません。思うようにいかないことや不安になることもあるでしょう。しかしこれまで皆さんは日々の授業に真剣に向き合い、積み重ねを続けてきました。その積み重ねは必ず皆さんの力になっています。大切なのは結果に一喜一憂することではなく「やるべきことを、やり続けること」です。あわてず、あせらず、あきらめず、一歩一歩を大切に積み重ねていってください。 皆さん一人ひとりが、自分の進むべき道を切り拓いていくことを心から期待しています。

 全校生の皆さん。この一年をどのような年にするかは皆さん一人ひとりの行動にかかっています。時間はすべての人に平等に与えられています。しかし、その時間を成長につなげられるかどうかは行動によって決まります。どうか自分の目標に向かって、一日一日を大切に、丁寧に、積み重ねていってください。この一年が皆さんにとって「自分は成長した」と実感できる年になることを願っています。それでは、2026年度も共に頑張っていきましょう。

2026年4月6日 高校校長 土屋 博文