皆さん、おはようございます。

 本日、2学期の大きな締めくくりである終業式をこうして迎えることができ、大変うれしく思います。

 この2学期を振り返ると10月の中旬まで夏日が続くほど、厳しい暑さの中で始まった学期だったことを思い出します。本来であれば心地よいはずの「秋」を感じる間もなく、気がつけば冬を迎えています。季節の移ろいが早く感じられる今だからこそ、私たちは自分自身の歩みを少し立ち止まって振り返ることが大切なのではないでしょうか。では、皆さんのこの2学期は、どんな学期だったでしょうか。

 この2学期、行事を通しての皆さん一人ひとりの成長を私はとても頼もしく感じてきました。その成長が重なり合って学校全体の温かい雰囲気がつくられていったように思います。中でも体育祭は生徒の皆さんはもちろん、保護者の方々にも競技に参加していただき、生徒・保護者・教職員が一つになってつくり上げる、とてもアットホームで夙川らしい体育祭となりました。笑い、応援し、汗を流したあの時間は勝ち負けを超えたかけがえのない時間だったと思います。

 研修旅行でも仲間と協力しながら困難を乗り越えたという話をたくさん聞きました。始業式でお話しした「協力の輪」が確かに広がっていることを実感しました。 こうした皆さんの姿こそが、夙川が大切にしている学びの姿だと思います。

 夙川は、「得意を伸ばす」「好きを伸ばす」ことを大切にする学校です。2学期の始業式で、私は「得意をさらに伸ばし、自信につなげてほしい」と伝えました。この数か月、皆さんは自分の興味のあること、好きなことにどれだけ熱中できたでしょうか。得意なことや好きなことを突き詰める経験は必ず皆さんの揺るぎない自信になります。この冬休みは学校での学びにとどまらず、自分の「好き」をさらに深める絶好の機会です。どうか自分の可能性を自分で決めつけることなく、得意なことを磨き続けてください。

 明日からの冬休みです。心がけてほしいことが二つあります。一つ目は「感謝」です。体育祭をはじめ皆さんの成長を一番近くで支えてくださっているのはご家族です。年末年始、ぜひ「ありがとう」という言葉で感謝を伝え、大掃除など家の手伝いを通してその気持ちを行動でも表してみてください。

 二つ目は「ていねいな生活」です。世の中が慌ただしく動く時期だからこそ、食事、睡眠、身の回りの整理整頓といった「当たり前のこと」を心を込めて行いましょう。あわせて安全への意識も忘れないでください。外出時の行動や交通ルール、SNSの使い方など、「自分は大丈夫」と思わず、常に一歩立ち止まって考えることが自分自身を守ることにつながります。

 最後に、高校3年生の皆さん。共通テスト、そして一般入試までいよいよ残りわずかとなりました。この2学期、皆さんがどれほど真剣に机に向かい、自分と向き合ってきたかを私たちはよく知っています。不安になることもあるでしょう。しかしそれはここまで本気で努力してきた証です。これまで「得意」を伸ばし、積み重ねてきた自分を信じてください。周りには、同じ目標に向かう仲間がたくさんいます。体調管理に万全を期し、最後の最後まで粘り強く、夙川で学んできた自分を信じて入試本番に臨んでください。

 2025年も残すところあとわずかとなりました。この冬休みが皆さんにとって「得意」と「好き」を育み、心身を整えるていねいな時間になることを願っています。 そしてそれが3学期のよいスタートや次の学年へ進むための準備につながることを期待しています。

 1月の始業式でまた元気な皆さんに会えることを楽しみにしています。それではよいお年をお迎えください。

2025年12月20日 高校校長 土屋 博文